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第22章 銚子の滝

銚子の形に似ている滝を作る岩石は堆積岩

コラム22章画像ストレス発散、リラックス効果など、マイナスイオンを浴びるとよいといわれます。気軽にマイナスイオンを浴びるには、「銚子の滝」がお薦めです。高山市丹生川町旗鉾の国道158号線から、舗装してある林道に入り1kmほどです。5台ほど止めることのできる駐車場から歩いて5分もかからないで、滝壺まで行けます。
 落差約25メートルのこの滝は、銚子の形に似ていることから名付けられました。1986(昭和61)年に岐阜県の名水50選に選ばれ、夏でも豊富な水量で流れています。また、秋の紅葉など、四季折々に変化する渓谷の美しさが楽しめます。
昔話として、江戸時代、この銚子谷に温泉が出たとき、村人は他国から殿様が温泉に入りに来るのを極度におそれ、山伏にこの温泉を冷泉に出来ないかと相談したところ、山伏はわけのないことといって21日間の修験供養の結果、冷泉に変えることが出来たという話があります。
滝の壁の岩石の多くは、チャートです。チャートは、堆積岩の一種で、主成分は二酸化ケイ素(石英、水晶の成分)です。放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨格片の微化石が海底に堆積してできた岩石と考えられています。
古生代石炭紀から中生代白亜紀最前期(約3億6千万年~1億5千万年前)にかけて堆積した岩石です。美濃帯という地質帯に属し、侵食されると険しい地形を作ります。そのチャートの地層の堆積面が侵食され、険しい所が滝に変わったのではないでしょうか。
(飛騨地学研究会 中口清浩)

 
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