ジオパークとはどういったものなのかを説明するページです

飛騨山脈ジオパーク構想とは

ジオパークとは「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」を組み合わせた言葉で
「大地の公園」を意味し,地球(ジオ)を学び,丸ごと楽しむことができる場所をいいます。
大地(ジオ)の上に広がる、動植物や生態系(エコ)の中で、
私たち人(ヒト)は生活し、文化や産業などを築き、歴史を育んでいます。
ジオパークでは、これらの「ジオ」「エコ」「ヒト」の3つの要素のつながりを楽しく知ることができます。
(日本ジオパークネットワーク【JGN】ウェブサイトより引用)

わたしたちは、日本を代表する山脈である「飛騨山脈」の成り立ちにより形成された大地の上で、
古くから大地とともに暮らしてきました。
ジオパークに取り組むことで、地元の素晴らしさや価値を知り、その素晴らしさや価値に誇りを持ち、
観光や産業に活用することで国内外の皆さんに発信し、地形地質の特徴を学ぶことで災害に備える、
まさに、持続可能な地域づくりを実現するための仕組みが「ジオパーク」です。

ジオパークの対象は?

大地・動植物や生態系・私たちまでがジオパークの対象となります
ジオパークでは、大地(ジオ)を基盤とし、その上に広がる動植物が織りなす生態系、そしてその恵みを享受して暮らす私たち(ヒト)までが対象となります。
大地(ジオ)をつくる地層、地層をつくる岩石、そこに含まれる化石、様々な力により作り出された地形。
地形や地質に応じ、生活する動植物はそこに独特の生態系(エコ)を作り上げます。
生態系の恵みを享受する私たち(ヒト)はそれを受けて、その場所に独特な生活の文化や産業を生み、そこに歴史と伝統を積み上げています。
大地と生態系と私たち、この3つのつながりを楽しく知る場がジオパークなのです。

ジオパークはどんな活動をしているの?

ジオパークでは、保護活動から教育活動、ジオツーリズム持続可能な開発を行っております
ジオパークでは、私たちの「ここにしかない宝もの」である場所を「ジオサイト」に指定します。
これまで見過ごされてきた場所や、忘れられかけている場所も丁寧に掘り起こします。
そしてだれもが安全に、その場所やその場所での出来事を、楽しく理解できるようにします。
子どもたちも、私たちの宝もののすばらしさを知り、地域外の人たちに自慢できるようにします。
ここにしかないふるさとへ、帰って来たい、暮らし続けたい。そんな気持ちを育てます。
私たちの「ジオサイト」を巡る「ジオツアー」を企画し、地域外の人たちとも交流を深め、もう一度ここを訪れたいと思っていただける場面をつくります。

ジオパークを楽しむ

ジオパークでは、そこにしかない地域の宝物のような場所を「ジオサイト」に指定し、地域が中心となって、ジオサイトを学び、大切に守り、そして利用することで、地域の魅力を高める取り組みにつなげます。
そして、それらのジオサイトを巡る「ジオツアー」を通じて、国内外の人たちにその場所での出来事を安全に、楽しく理解していただき、もう一度ここを訪れたいと思ってもらえるようなきっかけを提供するほか、これまで見過ごされてきた場所や忘れられかけている場所を丁寧に掘り起こすことで、子どもから大人まで、飛騨山脈の成り立ちとそこで育まれた歴史、文化を学び、地域を見直す機会につなげます。

ジオサイトについてはこちら

飛騨山脈ジオパーク推進協会について

私たちがジオパークに取り組む理由

 私たちは雄大な飛騨山脈に抱かれた大地に広がる動植物や生態系(エコ)の中で、生活を営み文化や産業を築き、時には災害と戦いながら長い歴史を育んできました。

 例えば、槍・穂高連峰や笠ヶ岳、高原川などをよく見て、その成り立ちと仕組みに気付くと今まで何とも思わなかった景色が変わって見えます。
それらの景色が、何千年、何億年という途方もない年月をかけてつくられてきたことを知れば、私たち人の暮らしは地球活動なしには存在しえないこともわかります。

 飛騨山脈ジオパーク構想では、飛騨山脈の高山市エリア(丹生川町・上宝町・奥飛騨温泉郷)の見どころとなる場所をジオサイトに指定し、教育やジオツアーなどの観光活動に活かし、地域の素晴らしさを知ってもらう活動をしています。

住み続けたい、守りたい、伝えたいと思うような地域づくりを目指します

ジオパークへの取り組みをきっかけとして、
「愛する地域に住み続けたい・守りたい・伝えたい」という思いを形とし、
「若者が地域に魅力を感じ、地域に誇りを持ち、地域に住み続けることができる、持続可能な地域」を目指します。

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